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第010号【05/04/04】
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《今週のCONTENTS》
1.『出版サクセスロード PART2
〜あなたの本に最もふさわしい出版社を選べ!』
2.提携コンサルタント募集のお知らせ
3.相互広告のお願い!
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『出版サクセスロード PART2
〜あなたの本に最もふさわしい出版社を選べ!』
■またひとつタブーを破る
こんにちは。
再びタブーに触れることで、多分今週から世間がぐっと狭くなるで
あろう本多泰輔です。
私、聞いてしまいました。
聞いた以上は、開けなきゃならないパンドラの匣、秘匿するという
ことができない切ない性格です。
先月、ビッグな書店チェーンを展開する某社本部の現場トップにお
会いする機会を得ました。そこで、以前から気になっていたことを
あれこれと伺っておりましたところ、これからご紹介するセンセー
ショナルな話をお聞きすることができました。
いままで何度か「ここまで話していいの?」とか煽り文句を入れま
したが、今回のに較べたら豪華客船クィーンエリザベスと救命ボー
トくらい違います。
件の幹部は、このメルマガの趣旨を理解し「本は大手から出ればい
いと思っているだろうけど、必ずしもそうではない。テーマによっ
ては小さいところの方がいい場合もある」と言いつつ、書店から見
た各出版社の実態を教えてくれました。
■問答無用の版元格付け
いつも長いメルマガですが、幹部の話を全て載せると雑誌「AERA」
(朝日新聞社)一冊より長くなってしまうので、ビジネス書出版社
に関することに限ってご紹介いたします。
まずは下記、幹部のお話から抄録しました「書店から見た各出版社
のランキング」をご覧ください。
Aグループ
社歴の古い老舗版元。
年間の新刊発行点数は220〜280点。全国の書店が一目置き、
ナショナルチェーン店では、ほぼそのすべてが自動的に新刊台で平
積みされる。オリジナルな企画を積極的に出すビジネス書出版界の
リーディングカンパニーと見られている。
出版社:日本経済新聞社、日経BP社、東洋経済新報社、ダイヤモン
ド社、プレヂデント社。
Bグループ
Aグループよりも歴史が浅い大手。
ビジネス以外の書籍も多い。営業面ではAグループよりも強力な面
もある。またソフトカバーの本があったり、書店で目立つ企画があ
れば素早く自社商品に取り込む積極性もAより上。だが、それゆえ
にBグループとして見られていることも。逆に言えばA、Bにはっき
りとした数字の差はない。
出版社:日本実業出版、PHP。
年間の新刊発行点数を見るとPHPはむしろAグループよりも多い。
日本実業はDグループの上位と同じくらい。
Cグループ
自己啓発書グループ。
出版点数も企画の幅もBグループ同様だが、書店からはビジネス書
全般の出版社というよりも、「人生をどう生きるか」といった自己
啓発書の版元として見られている。海外出版物の翻訳書でもベスト
セラーを出すので、書店も何かヒットを飛ばすのではないかと期待
を込めた視点で見ている。女性向けの企画も多いのが特徴。
出版社:サンマーク、三笠書房、大和出版
Dグループ
ビジネス書出版社の中堅どころ。
年間の新刊発行点数は150点以上。A、Bグループよりヒットを
出すこともあるが、書店では売れ行きの良い本以外は、上位グルー
プに押され早い段階で売り場から消えて行くので、常に営業努力が
欠かせない。ただしナショナルチェーン以外の中規模チェーンでは
Aグループ以上の力を発揮する。
出版社:中経出版、かんき出版、明日香出版、少し離れて同友館、
同文館
Eグループ
新興勢力。
年間の新刊発行点数30点以上。まだまだ小規模であるものの勢い
はある。上位と較べ、配本だけでは売り場に残れないので、間隙を
ついた企画やスピーディーな本造り、拠点ごとの書店営業マンの力
が重要になる。
発行点数が少ないので一つ一つの本を息長くフォローしているのが
このグループ。郊外店でDグループ相手に厳しい競争を挑んでいる。
出版社:インデックス・コミュニケーションズ、すばる舎、あさ出
版、ぱる出版、こう書房
Fグループ
デビューおよび再デビューグループ。
書店からはCグループと似た出版傾向で最近ブレークした存在とし
て見られている。一発屋的印象もあるが、次なるヒットへの期待感
は高く書店も注目している。
出版社:フォレスト出版、ビジネス社、第二海援隊
■各グループを著者側から見ると
幹部によれば、こうしたグルーピングで出版社が括られる背景には、
書店側に「本の目利き」がいなくなったという問題もあるそうです。
テーマや内容ではなく版元によって商品の選別をするのであれば特
に経験は必要ありませんから。
幹部に「出版の目的別に出版社を見たらどうなるか」と次の質問を
ぶつけてみました。
<著者の知名度を上げるには>
やっぱり全国津々浦々まで自動的に配本されるAグループが一番。
あとはランキングの順番通り。ただし、地域を限った戦略を考える
ならDグループのほうがAよりも優位な場合も。
<手っ取り早く本を出したいなら>
出版エージェントに頼んだ方がいいんじゃないでしょうか。
<ベストセラーをねらうなら>
ベストセラーは版元を選びませんから、どこから出してもいっしょ
です。
<斬新なテーマを発表するなら>
これはトップとボトムの二極分化です。Aグループは、業界のリー
ディングカンパニーという自負があるので、斬新なものに積極的な
傾向があります。ボトムグループは冒険が出来ます。
中堅グループは、直前にベストセラーが出て調子の良いときであれ
ば、珍しいものにも飛びつきますが、概して手堅い。
<長く書店に残る本にしたいなら>
年間の新刊を100も200も出すところは、売り場面積が変わら
ない以上、自動的に商品の寿命は短い。大手から出版しても一月以
内に重版がかからければ、早々に売り場から消えてゆく運命にある。
発行点数の少ない小さな版元は、その点で一つの本を長く売り続け
られる状況にある。
ベストセラーならすべてOKですが・・・。
<本でPRしようと思うなら>
テーマに応じて版元を選んだほうがよい。基本的にPRをねらった本
に関しては書店の扱いは冷たい。例えばビジネス書の版元から、あ
からさまに健康なり、住宅なり、「えっ?なんでこのテーマがここ
から・・・」という本が出てくれば背景の察しはつきます。
<コンサルタントとしての格を上げたいなら>
コンサルタントの格が出版で上下するのかどうかわからない。しか
し、地方のチェーン店では、著書出版イコール地元の名士という印
象もあるらしい。全国どこにでも著書があるということを主張する
なら、Aグループがいいのかもしれないが、要は書店で目につく出
版社から本が出ていればいいんじゃないのですか。
<学問的ステイタスを上げるには>
ビジネス書でいかにベストセラーを続けていても学問的には評価さ
れません。「経営書」というジャンルに入っている出版社、例えば
東洋経済新報社はそのジャンルに入っていますが、PHPは入ってな
いはずです。したがってPHPに何冊も著書があっても学会での評価
には直結しません。
<何冊も著書を出すには>
一冊目が売れたら、次々と出版社を変えるよりも同じ版元から続け
て出したほうがいいと思います。シリーズとして並べることもでき
ますし、一冊目を読んだ読者にとってもわかりやすい。
また、マナーとか女性向けの本ならCグループ、サービス業向けの
本なら、ぱる出版やこう書房が多いし、出版社によって傾向があり
ますから、自分の専門テーマとの相性で選んだらいいと思います。
■まとめ
出版社のランキングを出すのは度胸がいりました。
評価の基準が意外に保守的であることも知りました。日本的な業界
なんですね。
ランキングに名前がないところもありますが、幹部の見解としての
「ビジネス書版元」ですので、社名の落ちているところは経営書や
経済書、一般書に括られているということなのでしょう。日本能率
協会とか産能大とかシンクタンク系は入っておりませんでした。
やはり一つの意見として見るべきなのでしょう(といって逃げる)。
それでも概ね納まるべきところは納まっていると思います。
出版というのは多くの読者と出会うための手段ですが、人の目に触
れるということを時間軸で考えた場合には、一つの本を息長く売り
続ける小規模出版社のほうが比較優位性があるということですね。
その他、出版を考える際の参考にしていただければ幸甚です。
決して企画を断られたからといって、腹いせにこのランキングを持
ち出すことはやめてくださいね。ましてだれが書いたかなどと告げ
口してはいけません。
前号は「長い」というクレームがあったので今回はこの辺で閉めよ
うと思います。
次回は「本の影響力」をテーマにいたします。
ご期待ください。
先月のアンケートでいろいろ面白い回答をいただけましたので、次
回あたりにもう1回やりたいと思います。今度は出版社編集部より
企画を提示させますので、みなさんのご意見をお聞かせください。
よろしくお願いいたします。
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《編集後記》
今週号は、ビジネス出版社が実名で登場して、どんどんディープな
内容に突入してきたと感じています。。。本多さんには、無理を言
ってインサイダーなお話をして戴いていますが、皆さんのご声援が
あってのメルマガです。お読みになって、面白いと感じたら、ぜひ
お知り合いにお勧めをお願いします。読者数は400名くらいで、
まだまだ当面の目標である1000部には、みなさんの暖かい口コ
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