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コンサル出版フォーラム〜本はあなたをメジャーにする!

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コンサル出版フォーラム〜本はあなたをメジャーにする!
第133号【07/08/27】

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コンサルタントの出版を応援するメールマガジン
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おはようございます。
本多泰輔です。

組織が上位に行くほどボンクラになるのは、ある意味普遍的なので
すが、このところ目に余るものがあります。

やや旧聞ですが、防衛省事務次官の人事の紛糾も、上位組織である
内閣の不手際でしょう。

役人が内内定人事を不服に思い、巻き返しに出るというのは、別に
珍しいことではありません。よくやることです。

それも直属の任命権者ではなく、少し横にいるほうへ駆け込むとい
うのは常道ですし、ルール・慣行に違うことを理由にするのも極め
て一般的なやりかたです。

その点、防衛省といえども役人ですから、極めて役人らしい行動だ
ったと思います。ただ、それが表に出るのは、異常事態ですが、そ
こが捨て身業だったのでしょう。

もう一つ役人の世界では、内定前の人事が事前に表に出れば、その
人事は流れるという掟があります。

そうすると、だれがリークしたのかは見えてきますね。人事を潰し
たい人たちのリークです。単数ではありません。複数です。

いわば組織の意思といってもいいですね。

役人にとって人事は職業人生のメインイベントですから、相打ち覚
悟で仕掛けてきます。まして次官です。

影響力を残したいと思う人間には、次の次官、次の次の次官、人に
よってはその次の次官までレールを敷きたがります。

そうした組織的な意向を引っくり返そうってんですから、抵抗は大
きい。人事を無邪気に人の配置だけと思ってる大臣では、甚だ危機
管理能力が足りないといえます。

それが防衛大臣だったというのは、実に切ない笑い話です。

■出口なき出版不況

先々週の月曜日、テレビ東京系の「ワールド・ビジネス・サテライ
ト」で、出版不況下にのたうつ出版業界の特集をやっていました。

最初にダイヤモンド社の「出版甲子園」なんていう、自社の企画の
行き詰まりを窺わせるような哀しい話でしたので、つまらないから、
しばらく「ニュースZERO」を見てしまいました。

こっちもあんまり面白くないのでチャンネルを戻すと、なぜか幻冬
舎ルネッサンスのインタビューが。話は自費出版業界に移ってまし
た。

本を売るだけじゃ埒が明かないので、著者からもお金をもらおうと、
自費出版に走る出版業界という構図でしょうか。

取り上げられたのは、幻冬舎ルネッサンスと英治出版。

どちらも従来とは異なる業態の自費出版活動をやっているそうです。
そしてどちらも私は知りませんでした。時代は移っています。

自費出版というと、何かとクレームがらみの話題が多い業界ですか
ら、「また雑な取材で自費出版なんか取り上げて」と思って見てい
たのですが、今回はちょっと新発見がありました。

英治出版は、かの山田真哉のデビュー作『女子大生会計士の事件簿』
シリーズの版元、そのほか『マッキンゼー式世界最強の仕事術』が、
一時売れていました。

幻冬舎ルネッサンスは、あの幻冬舎のグループ会社ですから、ビジ
ネス書というより文芸書ですね。

新刊では『泣くな小太郎』という時代小説が注目されています。縄
田一男の書評では、「憲法9条の思想に貫かれた時代小説」だそう
です。

主人公は「生涯、刀の鯉口は切らぬ」と封印するわけですね。
持ってても使わない武器です(それならどうして持ってるの)。

笹沢佐保の股旅シリーズで『抜かずの丈八』というのがありました
が、立場と事情は違えど共に刀は飾りという一風変わった時代小説
です。

■自費出版で著者探し

どちらの会社も書店営業部門を持っていません。

理由は、幻冬舎ルネッサンスは、本を幻冬舎に卸し幻冬舎帳合で流
すからだと思います。

英治出版は、よくわかりませんが、書店営業部門をつくるとそれだ
けコストアップし収益を圧迫するからであろうと想像しています。

幻冬舎ルネッサンスのように、自費出版専門の別会社をつくり、発
売は本体が行うというのは、出版界ではさほど珍しい形態ではあり
ません。

幻冬舎ルネッサンスのケースは、いわば著者探しのコストを自費出
版の売上でカバーしようという構図ですね。

幻冬舎ルネッサンスのHPに書いてありますけど、幻冬舎本体では、
持ち込み原稿を断っている、それは処理する手間が大変だからだと
あります。

これはその通りですね。社名が知られていれば、持ち込みも多いで
すから、原則持ち込みお断りにしないと仕事になりません。

しかし、自分のところで断った原稿が、他社から出版されヒットす
るのを見ると何とかしたい。でも原稿チェックにもコストがかかる。

「そうだ。原稿チェックの費用をもらっちゃえばいいじゃん。でも
原稿見るだけで金払えとは言えねえなあ、本多じゃないんだから。
そんなら自費出版でつくって、売れそうなものだけ自分のところか
ら売るか」

ってな具合に思いついたのかどうかは知りませんが、HPを見る限
りそういうことです。

膨大な量の原稿を読むには、結局原稿チェックの人員を増やすしか
ありません。

その人件費コストを自費出版の利益で賄うことができれば、コスト
負担なく珠玉の一作を発見することができる。

自費出版、それだけで稼ぐというより、著者探しの補助的機能をビ
ルトインした、というように見えます。

であれば、その辺はやはり著者からお金をいただいて儲ける構造の
従来型の自費出版とは、スタンスが違います。

何が違うかというと、市場で売れる本を探しているということです
から、売れるものであれば、自費出版でも本当にチャンスがあると
いうことになります。

そういうと従来型の自費出版は、チャンスがないみたいですが、ま
あ、あんまりないですね。流通量が絶対的に不足ですから。

■自費出版の活用

不幸にして、陽の目を見ずにいるが、著作には絶対自信があるとい
う人なら、こうした自費出版で勝負するという選択肢もあるように
思います(別に幻冬舎ルネッサンスだけじゃないので、他社でもい
いのですが)。

もちろん単なる自費出版(ちょっと高いらしいです)に終わるケー
スもあります(そっちのほうが多いでしょう)。

さらに言えば、売れる本なら自費出版でも制作過程で、相手が初版
の流通部数を上乗せしてくるでしょう。

くどいですけど、その場合、評価できるのは5千部以上ですよ。
8千とか1万という話が出れば、かなり相手は本気です。

初版500部を1,000部にしましょうなど、何の役にも立たな
い部数アップなら、相手の邪な心を疑い断るべきです。

もう一方のニュータイプ自費出版を行っている英治出版。

ファンドを募って本をつくるという、ハリウッド映画みたいな制作
費集めの方法です(邦画の場合は、ナントカ制作委員会)が、「フ
ァンドによる出版」というのは、私には自費出版の言葉の置き換え
のように見えます。

ファンドといっても、赤の他人の本に出資するという人は、まずい
ませんから、ファンドの出資者は著者、または著者にくっついてる
スポンサーである場合が多いということです。

ここまでなら単なる自費出版、またはひも付き出版ですね。

ただし、自分でお金を出してつくった本なんだから、売れた分の報
酬は印税ではなく配当で還元するそうです。

既存の自費出版会社より、いくらか良心的な気はします。でも、や
っぱり自費出版ですね。いわば、より正直な自費出版です。

ファンドには、制作費に広告・POPなどの販促費、倉庫保管料・
出庫料などの管理費を含んだ予算で組み立てるのだろうと思います。

営業はいないといいますから、必要な場合は恐らく営業代行を予算
に組み入れるのでしょう。聞いたわけじゃないですけど。

あの『さお竹屋・・・』の山田真哉氏は、ファンド出版で『女子大
生会計士の事件簿』を英治出版から出したそうです。

そして本が売れた時、その配当金を受け取らず次の作品の制作費や
宣伝費に注ぎこんだそうです。

他社から出した本の広告にも配当金を使ったといいますから、さす
が後に売れっ子になる人は根性が違いますね。

不運にして一般の出版社に見る目がなく、作品に自信があって、お
金があって、本のマーケティングも自分でコントロールしたい、と
いうことであれば、配当の利率次第ですが、こうしたファンド出版
を選ぶのも一つの手段かもしれません。

一見元が取れそうな気がします。しかし、これも売れなきゃ元も子
もありません。売れる本なら一般の出版社がほっときませんよ。

とにかく出版することが大事、というかたなら、凡そ売れる見込み
のない自費出版より、ファンド出版のほうがいくらか希望が持てる
でしょうね。

とはいえ、もちろん単なる自費出版に終わる可能性もありますし、
やはりそっちの可能性のほうが高いというのが現実であろうと思い
ます。

■まとめ

まあ、どうでもいいことなんですが、私も昔から自費出版やひも付
き出版はやりましたけど、お金使ったり他人の力を借りてつくった
自力本願以外の本というのは、著者にとってあんまり素性を公にし
たくないものだと思ってましたので、決して具体的な経緯を公にし
たことはありません。いまもしません。

ところが、最近は出版プロデュースの実績とか、自費出版の実績、
といってみなさんどんどん公開しちゃうんですね。著者も納得して
るんだから問題ないのでしょう。

特に山田真哉さんのように押しも押されぬ立場になれば、過去の苦
労話としてむしろ感心されると思いますけど、なんか編集は黒子で
す、という文化は過去になってるんですかね。

もう一つ、こうしたリスクヘッジ型の出版形態を見るにつけ思うこ
とがあります。

かつて出版は、書店の買い切りでした。
返品は書店の恥、目利きの未熟です。

当時は初版500部でも利益の出る時代、書店の数は少なく読者人
口も多くはありませんでしたから、自ずと発行点数も少ない、牧歌
的な業界事情でした。

戦後、経済的な発展と読書人口の増加、印刷技術の発達と返品OK
の委託制度が発行点数と部数を押し上げ、大量見込み生産時代にな
ります。

流通から見れば、それは書店・取次ぎのリスクを出版社に転嫁した
といえます。そのかわり金融面で出版社を助けました。ですが、そ
れは所詮決算書上だけのこと、所詮借金生活ではいつか息切れしま
す。

かろうじて右肩上がりの市場成長が、倒れる寸前で支えていたよう
なものですが、近年は、市場は縮小、新刊主義による発行点数の増
加、文庫、新書の増加による低価格化と、借金の雪だるま状態で、
ほぼ崖ッ淵。

それで、今度は出版社がリスクを著者に転嫁しようとしている。

印税率の引き下げや計算方法の変更などもそうですし、出版社本来
の仕事である著者探しのコストを自費出版に求めるというのも、著
者にリスクを転嫁している事例だと思います。

これらは出版業界の「瀬戸際政策」であろうと思います。

個々の会社は、社員もいますから四の五の言っちゃあいられないで
しょうが、業界としてこれでいいのでしょうか。

原因が、市場規模を超えた発行点数と発行部数にあることは明白な
のですから、三すくみ状態でにらみ合ってないで打開に向けてテー
ブルに着くべきじゃないですかねえ。

ではまた来週。

 

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《編集後記》
今週は本多氏らしいというか、かなり辛辣なトーンでしたね。こう
いった歯に衣着せぬ意見が少数読者?の支持を得ているのかもしれ
ません。

私のほうは、最近、提携先であるコンサルタント何名かの出版企画
を見ていただこうと編集者の方と連絡を取っている最中です。

日頃お付き合いしている中には、ぜひ売り出していきたいという方
もけっこう多いので地道に活動しています。最近は身近に本を出す
方も非常に増えていますし、やはりコンサルタントはビジネス著者
の宝庫だなぁ、と実感!(発行者:樋笠)

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発行:《株式会社コンサルジェント》http://www.consulgent.co.jp

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これからビジネス本を出版したいコンサルタントのためのメルマガです。出版デビューから手堅く売れるロングセラー企画の作り方、出版社への持ち込み方、交渉術を業界30年のベテラン編集者が伝授します。【最新号を読む】
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