
トップページ > メールマガジン「コンサル出版!」 > バックナンバー > 第14号

◇‥…━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥◆
コンサル出版フォーラム〜本はあなたをメジャーにする!
第014号【05/05/02】
他誌では読めない業界マル秘情報を満載!
コンサルタントの出版を応援するメールマガジン
◇‥…━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥◆
《PR》 ★☆「経営堂」サイト連載コラム情報☆★
様々な専門分野の第一線で活躍している経営コンサルタントが連載
コラムを随時執筆&発表しています。中には本を出版しているコン
サルタントも数多く存在します。まずはこの連載コラムから執筆の
ヒントを掴んでみませんか?⇒ http://www.keieido.net/colu.html
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
《今週のCONTENTS》
1.『あてにならない文章講座:レッスン2』
〜著者略歴の書き方と“ビジネス書のわかりやすさ”
2.今週のおすすめビジネス書【“物流”のしくみ 新版】
………………………………………………………………………………
『あてにならない文章講座:レッスン2
〜著者略歴の書き方と“ビジネス書のわかりやすさ”
■著者略歴はなんのため
おはようございます。本多泰輔です。
風薫る五月ですね。
今回は、ただでさえ長いこのメルマガ(前回は私が関与しなかった
ので短かったですが)に、二つのテーマを収めようという過激なチ
ェレンジでございます。
まずは、テーマその1、著者略歴またはプロフィールについて。
私も随分書きましたね、これ。そしてけっこう間違えました。
なにしろ他人の略歴だから、本人しかわからないのですが、略歴の
校正はだいたい責了直前の納期の差し迫ったタイミングでやるもん
ですから、タイトロープなんですね。
そして、著者本人もなぜかあんまり一所懸命見てないし。
そんな微妙な位置にある著者略歴。
では、一体何のためにあるのでしょうか。
1.読者にとっては、どんな人が書いたのかを知るため。
2.著者にとっては、自己紹介。
そして、
3.出版社にとっては、売るため。
出版社にとってプロフィールは、本を買ってもらうためにあるので
す。
■プロフィールの書き方
ビジネス書は専門書ですから、読者には著者の経歴も見て納得して
買ってもらわなければなりません。
「タイトルは“手に取るようにわかる”だの“3分間でわかる”だ
のけっこうインチキくさいけど、これは商業主義の出版社がやって
いることで、著者は信頼が置けそうな経歴だから読んでみよう…」
と。
よって、経歴はそのテーマとシンクロナイズしていなければなりま
せん。
プロフィールは字数に制限がありますから省略していいのです。つ
まり、テーマに関係ないことはあえて落とし、テーマに関して実体
験豊富な人物であることを強調するわけです。
ちと具体的に書きましょう。
マーケティングの本を書くならば、販売のキャリアと実績を強調す
ることが大事。新入社員のときに人事に配属されたとか、ローテー
ションで一時秘書室にいたとかいうのは、履歴書に書くことで著者
略歴には必要ありません。
生まれた年は、どの本にも普通載っていますから、テーマとは無関
係ですが記載しておきましょう。
ただし、極端に若い、または老齢という場合には、あえて記載しな
いこともあります。読者が「著者が若すぎると信頼感に欠ける」逆
に「老齢だと話が旧いのではないか」と要らざる疑心を抱かせる恐
れがある場合です。
例えば『社長の人生訓』という本の著者が、若干二十歳の青年であ
ったり、『最新ITネットマーケティング』の著者が古希を過ぎた
人だったら、販売力に翳りが生じると営業サイドは懸念します。
こういうケースのときには、編集者は著者略歴から生まれた年を故
意に落とすのです。もちろん著者にはあらかじめ了解をもらいます。
女性の著者の場合は、ほぼ自動的に生年月日を秘匿するので、ほと
んど記載されることはありません。
写真もかるく10年は過ぎてるだろうというのを堂々と載せ、本が
出来た後に著者が版元に挨拶に来たら、だれが来たのかわからなか
ったということも多々あります。まあ、ジェンダー的特権ですね。
■略歴はプロモーション
最終学歴も、本当はあってもなくても関係ないのですが、あるのが
一般的です。
実際のところ読者も編集者も、何年生れか、どこの大学の何学部出
身かには、あまり関心を払いません。たいていテーマと無関係です
から。
まして出身地がどこかなど、たまたま同郷でもなければ、紙面上の
模様に過ぎません。
読者が読んだ本で忘れるのは、
1.出版社
2.著者略歴
3.値段です。
1、2はそもそも見てない場合も少なくありません。
※本多周辺人物15名の調査による
ちなみに忘れない順番は、
1.厚さ
2.読んだという事実
3.著者名
4.タイトルの順でした。
すぐに忘れられるとはいえ、略歴は大事です。略歴は「どこでなに
をしてきたか」という来し方の記録ではありません。
「わたしはこのテーマを書くためにこのようなことをしてきた」と
いう、読者に対する表明なのであります。いわばプロモーション。
編集者相手にだってプロモーションは効果を発揮します。ただ、プ
ロフィールはあくまでプロフィールなので、過度に仰々しい、異常
に長いのは避けたほうがよいと思います。
下心の存在を感じさせない、品良くコンパクトでありながら主張す
べきは主張するというのがよろしいかと思います。
以上、プロフィールの書き方でした。
■ビジネス書の「わかりやすさ」とは
ここからいきなり「わかりやすさ」にテーマが変わります。われな
がら見事に統制のとれた文章量配分とほれぼれしてしまいます。
で、「わかりやすさ」とは、読んでわかったからわかりやすい、そ
の逆はわかりにくい、私も含め一般的にはこんなもんじゃないでし
ょうか。
個人の属性に判断をゆだねている以上、「わかりやすさ」の基準を
一般論化することは不可能です。
なので、そういうややこしい場所には近づかず、ビジネス書の世界
の特殊性に絞ってお話します。
「ことを分けて話す」ということばがありますね。わかりやすく諄
々と説明するというような意味で使われます。
「わかる」というのも漢字をあてると「分かる」「解かる」と書き
ます。つまり「分解」ですね。
物事はいろんなものが複雑に絡み合い、連携しているからわかりに
くいのであって、一つ一つの要素に分解すればわかりやすいという
思想(あるいは体験上の知恵)に拠っています。
西欧科学はこの方向で進歩してきたのですね。
これが説明なり解説なりの科学的、一般的なアプローチです。
ところが、ビジネス書世界では、分解せずに丸ごと理解させる、手
っ取り早い「わかりやすさ」が幅をきかせています。ニュートンも
びっくり、世にも稀なる驚愕のアプローチです。
■ことを分けない理由
ことを分けて話せばいいのに、なぜあえて掟破りの離れ業ばかりが
行われているのでしょうか。
<理由 1>
「ことをわけて」説明するより、全体を丸ごと説明できたほうが
とにかく「早くてカンタン」、読者も喜ぶ。
メーカー系のかた向けにいうとNC旋盤で削り上げるより、プレス
で一発成型って感じでしょうか。これ譬えです。
読者がビジネス書に求めるものも「早くてカンタン、わかりやす
い」ですから、勢い一発成型タイプであるほうが望ましいわけで
す。
<理由 2>
ことを分けて説明すると長くなるし、面白くない。最初のページ
を覚えていないと最後の部分が理解できない。教科書っぽい。
<理由 3>
ビジネスは、そのほとんどが人間関係に行き着くテーマなので、
ことを分けて進むとこんどは処世術的なテーマや人生観等の哲学
的テーマに行き着き、新たにもっと困難な問題につき当たる。
まあ、ビジネス書は底が浅いといってるようなもんですね。
いつかビジネス書も深遠なる真実に到達するような名著が出てくる
でしょう。ひょっとすると、私が知らないだけですでに出ているの
かもしれません。
■譬えのセンスで文章が光る
丸ごと理解させるためにもっぱら使われるのが「譬え」。
会計のことを説明するのに女子大生に事件を起こさせたり、さおだ
け屋を登場させたり、これまでにもいろいろ工夫が凝らされていま
す。
身近なことを引き合いに出して「ああ、あれとおんなじことか」と
納得してもらうことをねらったものです。良く引き合いに出される
のは、人体、家族です。
「譬え」の次に最近使用頻度が高いのは「図解」。
その次が、昔ながらの「体験談」。
「譬え」はセンスを要します。
よく日本経済を家計にたとえて経済学者が説明しようとしますが、
世間離れした彼らはセンスに欠けるため、家計で説明できる範囲を
超えて、テーマは国家レベルの問題に話が及びかえって混乱を招き
ます。
そういう卑近な「譬え」はコンサルタントにまかせ、学者はもうち
ょっと科学的作法を守って欲しいと思うのですが。
「図解」は分解型ですから科学の世界でもよく使われますが、一目
で全体を見渡せるので便利です。
ただし、分解の程度をコントロールしないと恐ろしく複雑な絵とな
り、飾り模様以上の効果を発揮しないことがあります。
「体験談」は事実であればそれでいいのですが、テーマに合わせる
ため細部を脚色する場合、とてもウソっぽくなることがあります。
「譬え」「図解」「体験談」は、それ自体「わかりやすそう」なの
ですが、ねらい通り「わかりやすい」かは、語り手のセンスに負う
ところが大きいわけです。当然ですけど。
■まとめ
「わかりやすく書くこと」を「わかりやすく」説明するのは難しい
ですねえ。
要するに
1.いい「譬え」を見つけるセンスを磨こう
2.「図解」の技術も磨こう
3.「体験談」の脚色も練習しよう
ということをその理由から解説しようと試みたわけであります。
わかりにくかった方は、これも「わかりやすくしようとして、わか
りにくくしてしまった」事例として失敗に学んでください。
・・・ああ、今回も結局長くなってしまいました。
次回の文章講座のテーマは「体験談を書こう」。ただし、もっとよ
いテーマが思いつきましたら変わるかもしれません。
《バックナンバーはこちら》
http://www.consulgent.co.jp/book-backno.htm
………………………………………………………………………………
◆◇今週のおすすめビジネス書◇◆
【“物流”のしくみ/新版(2004/08)】
〜この1冊で分かる・学べる・見えてくる!keywordでマスター
著者:花房 陵 出版社:すばる舎 価格:¥1,470 (税込)
第1章 物流の基本的なことを知ろう
第2章 よりよい物流を実現する物流システム
第3章 信頼をアップさせる物流管理
第4章 情報技術と物流の密接な関係
第5章 物流の最先端と物流のこれから
本書は、いま大きな変貌を遂げつつある物流の世界へのアプローチ
として、物流の基本的なしくみから最前線までを、「キーワード」
を軸にやさしく解説しています。⇒ http://tinyurl.com/c4y5q
∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵
《編集後記》
最近、本多さんへの出版プロデュースのご相談をちらほら戴くよう
になりました。ありがとうございます。遠方出張はできませんが、
都内でのご面談など随時、お受けしていますので、真剣に出版デビ
ューを狙っているというコンサルタントの方は、ぜひ一度ご相談下
さい。お待ちしています!それから「出版に成功したコンサルタン
ト」にご登場戴ける方も募集中です〜(発行者:樋笠)
◇‥…━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥◆
発行:《株式会社コンサルジェント》http://www.consulgent.co.jp
〒103-0023 東京都中央区日本橋本町1-10-2きめた第20ビル6F
〒540-0036 大阪市中央区南本町2−1−1本町サザンビル 8F
★出版に関するお問合せ: http://www.keieido.net/inquiry.html
※本メールマガジンの著作権は発行者・執筆者に帰属し、無断転載
することを禁止します。※同僚・知人へのご紹介・転送歓迎します
◆‥…━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥◇
このマガジンは[まぐまぐ] http://www.mag2.com/を利用して発行
しています。配信停止は http://www.mag2.com/m/0000146671.htm
◇‥…━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…‥◆
これからビジネス本を出版したいコンサルタントのためのメルマガです。出版デビューから手堅く売れるロングセラー企画の作り方、出版社への持ち込み方、交渉術を業界30年のベテラン編集者が伝授します。【最新号を読む】
![]()
ご登録は下のフォームから簡単にできます↓