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コンサル出版フォーラム〜本はあなたをメジャーにする!

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コンサル出版フォーラム〜本はあなたをメジャーにする!
第140号【07/10/15】

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《今週のCONTENTS》

1.『人はどのようにして本を選ぶのか、の謎』

2.今週のおすすめセミナー【厳選!WEBセミナー特集】

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おはようございます。
本多泰輔です。

唐突ですが、右旋回の時代は終わったなあ、という気がいたします。

この10年は、保守系右派の人々にとって、恐らく戦後最大のチャ
ンス、または最も盛んな春だったのではないかと思います。

97年、テポドンミサイル(ロケット)が列島上空を飛び越えて行
ってから、日本は急激に右旋回に入りました。

右傾化勢力は、以前からもありました。ちょっと寺島実郎さん風に
言えば「地下水脈としての右派は、いつの時代にも一定量存在」し
ていました。

この地下水脈が、徐々に地表に近づいていたことを示す現象はあま
り思い当たりません。

だから、テポドンが地下水脈を直撃したことで地中に亀裂が生じ、
拉致問題が明らかになった時点で一気に加速がついて地上に噴出し
た、という具合に考えていました。

右旋回の終焉は、別に安倍首相の突然の辞任でそう思ったという訳
ではありません。

実は、現在公開中のアニメ映画「劇場版新世紀ヱヴァンゲリヲン」
を見てたら、ふとそう思ったのです。

本作品は、96年、97年に映画化され、社会現象とさえいわれま
した。私見でいえば、全編が不条理で、カミュやカフカほどの丁寧
ささえありません。

自分勝手な散文詩、しかも書きかけ、だが映像は一級品、というの
が本作の特徴だったと思います。あくまで私見です。

その不可解な作品が、10年ほど前に社会現象となりました。

で、先週、その作品のニューバージョンを見たわけですが、かつて
と違ってなんら胸騒ぎがしない。ムーブメントの気配もない。

今回は、全4作で後3作あるようですが、どうも回を追うごとにし
ぼんでいきそうな雰囲気を感じます。

やっぱり時代は変わったんだなあ、自虐的な少年が自己主張すると
いうプロセスに、もはや今日の社会は共感できないんだなあ、と思
った次第です。

かつての映画に共鳴した自虐青年たちの自己主張は、蹉跌した、あ
るいはすでにいずかに去って行ったのだと思いました。

10年前ヒッキーやオタ青年たちが、カミュ言うところの「自虐か
ら反抗」の行動として選んだのが右傾化の奔流であり、彼らの役割
はかなり大きなものだった。

恐らく社会を動かしているような錯覚を覚えたことでしょう。
仮想空間上でのデモに毎日参加していたのだと思います。

さしずめ2ちゃんねるは、新宿西口広場ですね。

平日の昼間でしかたが、劇場にはそれっぽい若者、具体的にはヒッ
キーっぽい(宇多田ヒカルではありません、引きこもり風です)の
が何人かいました。

彼らは、果たして新たに自虐から反抗への途を選ぶのか、それはい
かなる形を採るのか、右傾化の間欠泉の番人になるか、自立するの
か、再び引きこもるのか、まあ、ちょっと気になるところです。

しかし、最近渋い映画がありませんな。
そもそも映画が面白ければ、こんな余計なことは考えなかった。

■いつまで続く、会計本

世の中が右左どっちに傾いているかは、ビジネス書にはあまり関係
ありません。

でもベストセラーには、色濃く影響しているように見えます。

社会が右傾斜に昂揚していなければ、やはり『声に出して読みたい
日本語』(斉藤孝著 草思社)や『国家の品格』(藤原正彦著 新
潮新書)などが、あそこまで部数を伸ばしたとは思えませんし、
『嫌韓流』シリーズ(山野車輪著 晋遊舎)に至っては、言うに及
ばずでしょう。

では、ビジネス書は何に影響されてベストセラーとなるのでしょう
か。答えは、わかりません。

多分、ビジネスマンおよびビジネスマン予備軍が、いま一番必要だ
と思っているテーマなんでしょうけど、問題はそのテーマが何なの
かです。

さて、何なのでしょう。

最近まで、どうやら初歩の会計学に世間の関心があったらしいこと
はわかります。

これがトリになるのか、いま朝日新書『財務三表一体理解法』(国
貞克則著 朝日新聞社)が、ベストセラー街道驀進中です。

朝日新書始まって以来(始まったのは最近ですが)のベストセラー
じゃないでしょうか。

朝日新聞出版局の傾向からして、この本にそれほど力を入れていた
とも思えません。

類書としては、はっきり言って後発、『社長のベンツ・・・』から
だって、すでに一年以上過ぎているわけですから、もうどじょうな
んか残ってない、と思われる柳の下に飛び込んで行ったわけで、お
殿様「朝日新聞」らしいなあ、と思って見ていました。

ところがあにはからんや、新聞御三家筆頭は意外に商売人、紀伊国
屋文左衛門の向こうを張るような大当たりを打ち出しました。

うーむ、御見それいたしやしたぜ。旦那。

『さおだけ屋・・・』『社長のベンツ・・・』に較べれば、オーソ
ドックスなタイトルですが、決算書と言わずに『財務三表一体理解
法』と言ったところが読者の琴線に触れたのでしょうかねえ。

しかし、何だっていつまでも会計の本が売れているのか、まことに
面妖であります。

雑に計算しても、ここ数年すでに200万人以上が会計の本を読ん
でいるわけですから、もういい加減わかったんじゃないかと思うの
ですが、一向に読者が減らない背景がよくわかりません。

それに会計の本全体が、売れてるわけではないんですよね。
売れているのは、ほんの一部です。

会計の本が読みたいんじゃなくて、『財務三表一体理解法』が読み
たいということなんでしょうか。

あるいは、他の会計本がよっぽど出気が悪いのでしょうか。
謎です。

■「頭がよくなる」から「勉強」へ

「頭がよくなる」本、「脳」の本、「勉強」の本も已然しぶといテ
ーマです。

ま、これは読んだからといって、頭がよくなるわけではないので、
読者が減らないというのはわからんでもありません。

英語の学び方をいくら読んでも英語ができるようにならないのと一
緒です。日本語で書かれた本をいくら読んでも、英語ができるよう
になるはずがありません。

「頭のよい人の勉強法」は、頭のよい人だからできるのであって、
普通に人には向きません。「イチローのバットコントロール」と同
じく、言われたからって、だれもができるわけではありません。

それにしても、頭がよくなる本をいくら読んでも、一向に頭がよく
なった気配がなければ、どうやらあまり効果がないということに、
気がついてもよさそうなものですが、読者が減らないのはどういう
わけでしょうか。

あんまり頭がよくないのでしょうか。
不思議です。

さすがに「話しかた」の本は終息しましたが、頭シリーズがこんな
に長く引っ張るとは思いませんでした。

何でみんな、そんなに頭がよくなりたいんでしょう。

頭がよくなるよりは、運がよくなるほうが、はるかにお得だし、勝
負の分かれ目には、あんまり頭がよくても役に立たないことは、体
験的にわかっていると思うのですが。

だいたい昔から、百聞は一見にしかず、百見は一考にしかず、百考
は一行にしかず、といわれるように、勉強するより体験するほうが
効果的ということは、古来明白です。

ま、体験学習というのもありますけど、それでも頭がよくなりたい、
効率のよい勉強法を会得したい、と思ってらっしゃるらしい200
万人以上の方々は、果たして何を求めて勉強しようとしているので
しょうか。

本当わっかんないですよねえ。

■結局のところ謎です

以前から何度も書いてますけど「勉強法」は、戦前からあるテーマ
で、いわば不滅のテーマです。

戦前は、もっぱら学生ないし勤労学生を読者対象としていましたが、
現代ではビジネスマンも大きな読者層です。

戦前には、ナントカ学校のダレダレ先生の講義をまとめたノートを
売る、勤労学生相手の泣かせる商売がありましたが、秀才のノート
は十分な商品価値があったようです。

ちなみにノートは大抵簿記、会計の講義をまとめたものでした。
当時から会計は人気があったんですね。

しかし、ほとんどのサラリーマンは会計知らなくても、ほぼ仕事に
支障はないはずなのですが、不思議ですね。

そりゃ知らないより知ってたほうがいいですけど、科目がわからな
くても決算書は読めますからね。

それに知っといたほうがいいなら、法律だって知っといたほうがい
いし(会計も一部法律ですが)、ビジネス書だって広く読んでおい
たほうがいい。

でも現実には「SOX」なんてだれも見向きもしませんわね。
ああ、世界の中心で、なぜと叫びたい。

あ、どうでもいいことですが、「エヴァンゲリオン」をチェックし
てたら、テレビシリーズの最終話のタイトルが「世界の中心でアイ
を叫んだけもの」でした。

時系列でいうと、例の小学館の200万部ベストセラーの出版はエ
ヴァの5年くらい後ですから、これは、つまり、その、いただかれ
たのでしょうな。

と思ったら、そのエヴァに先行すること16年前に『世界の中心で
愛を叫ぶけもの』(ハーラン・エリスン著 早川書房)が出ていま
した。

本タイトル→エピソードタイトル→本タイトルという、パクリの無
限連鎖です。どれもヒット作というのが凄いです。

■まとめ

そういわけで、どうも読者の動きというのは、よくわかりませんね。
理屈ではない、何か本能のようなものに突き動かされているのでしょ
うか。

200万人読者がいても、本邦全人口からすれば、わずか1.6%
足らず。書店に50人来るうち、一人買っているかいないか。

つかみようがないのも無理ありません。

見えないベストセラーより、見えるヒットをねらいたいところです
が、実際はヒットも見えません。

ではまた来週。

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《編集後記》
会計本や勉強の本が売れやすいのはコンプレックスの表れなんでし
ょうか。私自身も30歳位で中小企業診断士を受験したのですが、社
会人として自分はビジネスの仕組みが分かっていないんじゃないか、
経営の勉強をしないとダメなんじゃないか?という漠然とした恐怖
心にかられて勉強を始めたという記憶があります。かといってたい
ていの人は難しすぎる本は眠くなるので「社長のベンツ」みたいな
感じが衝動買いを誘いやすいんでしょうね。

コンサルタントが出版する場合、一般ビジネスマンの潜在的なコン
プレックスをついた味付けが良いのではと感じます(発行者:樋笠)

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これからビジネス本を出版したいコンサルタントのためのメルマガです。出版デビューから手堅く売れるロングセラー企画の作り方、出版社への持ち込み方、交渉術を業界30年のベテラン編集者が伝授します。【最新号を読む】
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