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コンサル出版フォーラム〜本はあなたをメジャーにする!

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コンサル出版フォーラム〜本はあなたをメジャーにする!
第029号【05/08/15】

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《今週のCONTENTS》

1.『編集者にウンと言わせる企画の見つけ方
                 〜ビジネス書出版の歳時記』

2.「本多泰輔の出版プロデュース」 サービスのご案内

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『編集者にウンと言わせる企画の見つけ方
              〜ビジネス書出版の歳時記』

■暦の上では

60回目の終戦記念日です。はたして小泉首相は靖国神社へ行くの
でしょうか。

おはようございます。
本多泰輔です。

暦の上ではすでに秋。それにしては暑い。

「歳時記」というのは、もともと農事暦に端を発し、一年間の農作
業スケジュールに生活上の文化行事や納税なんぞの行政の時期も収
めカレンダーにしたものです。

要するに毎年繰り返されることをまとめた年間スケジュール表。出
版界でも、雑誌はもちろんビジネス書発行のスケジュールにも「歳
時記」的なタイミングがあります。

季節や時期に無関係に出版するテーマも数多くあるわけですが、企
画するほうだって無闇矢鱈にアイデアが溢れ出てくるわけではなく、
そうそううまいこと事件が起きるわけでもありません。

企画を考えるにしてもきっかけが必要なのです。「歳時記」はそう
した企画の手がかりになります。

女性雑誌が、かつて婦人雑誌といっていたころは、月刊誌が多かっ
たこともあり、ほぼ暮らしの歳時記に合わせた特集を毎年繰り返し
ていました。

いまの女性誌は誌面を若づくりしてますが、四季のファッションと
食べ物と物見遊山を繰り返しているのは、むかしの婦人雑誌から家
事をはずしたに過ぎません。

男性雑誌でも、もっぱら週刊誌ですが、「歳時記」的に見れば3月
には大学合格者をやり、5月には平均給与額較べをやり、6月と1
2月にはボーナス較べの特集をやるのが例年行事。

毎年繰り返されるので、テーマを考えなくて済むのが「歳時記」の
ありがたいところです。

農事歴では、毎年決まったスケジュールに合わせてタネや肥料を準
備する。ビジネス書でも同様で出版には、テーマに適した時期とい
うものがあります。

ビジネス書の「歳時記」に合わせてナイスな企画を提出する。
渡りに船とはこのことです。

■ビジネス書テーマ歳時記

ビジネス書にも毎年決まった時期に必ず出てくるテーマがあります。
編集者もそれに合わせ毎年企画を準備しています。なぜその時期に
出てくるかというと、売れるタイミングだからです。

では、ビジネス書のテーマおよび発行のタイミングを「歳時記」風
に見ていきましょう。思いつくまま挙げてみます。

<1月>

年初に書店に並ぶ本は、大体前年の12月20日以前に取次ぎに入
荷されていますから、正確には12月から1月にかけてということ
になります。

この時期のテーマは、新年らしく「景気・経済予測、業界予測もの」。

「3月15日確定申告もの」は、すでに11月末にはあらかた出て
いますが、販売のピークはこの頃です。遅れてきた版元はこの時期
に新刊を投入します。

発行が1月、取次ぎ納品は前月20日、よって原稿は前年の11月
1日に入稿されていなければなりません。

ということは企画の提案は8月末から9月の頭までに、という段取
りですね。原稿に自信があれば10月でもいいです。

発行から3ヶ月前というのは、編集者が「マジやば!」と焦り始め
るタイミングですので、その時までなにもしていない(ほとんどの)
編集者は、干天の慈雨の如くにあなたの企画を迎え入れます。

ただしリスクは二つ。

(稀に几帳面な編集がいて)すでに別人の企画で進行している。
ま、これはいつでもあること。仕方ありません。

もうひとつは、企画の変更を要求されて新ネタでわずか一ヶ月のう
ちに原稿を上げなければならなくなること。

これはけっこうしんどい。

<2月>

春の昇給昇格に向けて「賃金、人事制度もの」が、この時期集中し
て出てきます。最近は「成果主義」のように季節感のない商品もあ
りますが、やはりこのテーマはこの時期です。

同じテーマでセミナー・研修会がスタートするのもこのあたりから。
日本全国で4月下旬まで続きます。

この時期発行をめざす出版企画の提案は前年9月〜10月までに。

<3月>

年度末なので、税金対策上出版社としては新刊点数を抑えたい月で
す。しかし、4月は年間で最も本が売れる月ですので、あまり減ら
すこともできない痛し痒しの月です。

3月後半から新年度を前にして「年度計画もの」や仕事の段取りな
ど「仕事の基本・原理原則もの」「語学・学参もの」が続々と出て
きます。

とにかくこの時期は、新入学、卒業、就職シーズンですので、4月
のピークに向けて最も多くの本が市場に出てきます。

企画書は10月〜11月までに。12月は忘年会で忙しいですから。

<4月>

3月後半からの流れがそのままこの月にピークを迎えます。

「新入社員もの」。

仕事の基本や原理原則についてまとめた本は、読者層が広く新入社
員ばかりが読んでいるのではありません。

「新入社員もの」とは、新入社員が読むと同時に、新入社員を教育
するために管理者が読んでいる本です。

よって「マナー」や「自己啓発書、資格もの」もこの時期に集中し
ます。一方、就職がうまくいかなかった人のために「独立開業もの」
も出てきます。

その他、「学参」「語学」その他雑学、カルチャー関係の実用書、
通信教育などなどに加え新雑誌が発刊されたりします。

とにかく出版ラッシュです。

<5月>

「会社や仕事がイヤになったら・・・」というテーマが目立ってく
るのは、ゴールデンウィークも終った5月半ばから。

時期をねらって新刊は出てないのですが、売れ始めるタイミングは
どうもこのへんからです。やはり「歳時記」として見るべきかもし
れません。

来年以降は内容が変わるかもしれませんが「就職対策もの」はこの
あたりから。「自己啓発もの」もこの時期旬です。

翌月の株主総会が近くなるに従い、新たに取締役を任ぜられること
が内定している人たちのために「取締役もの」「会社法務もの」が
出てきます。

来年は「コンプライアンス」「CSR」なども出てくると思います。
年頭にさっそく企画をぶつけてみましょう。「決算書の読みかた」
などもこの時期です。

企画書提出は年の始めに。

<6月>

6月というのは、あまりこれといったテーマの出てくる時期ではあ
りませんね。

ということは何がテーマであってもいいんですが、ボーナス払って
お金が少なくなった会社としては、売上伸ばせと発破をかけるでし
ょうから「マーケティング・営業もの」・・・は、すでに4月から
出てますね。

<7月>

はっきり言って、6月7月8月は夏枯れです。

農事歴ならいろいろ忙しい時期でしょうが、ビジネス書出版界では
この時期にいつも出てくるテーマというものが見当たりません。

ということは2月、3月編集者は企画に困っているということです。
それはそれでチャンスといえます。

「夏休み」をテーマにしたビジネス書企画があれば、ぜひご提案く
ださい。『他人が休んでいるときに差をつける7つ方法』とか。

・・・受験生みたいだな。

<9月>

夏休みも終わり、世間はそろそろ仕事なり勉強なりしようかという
時期ですので、4月ほどではないにせよ9月には色々出てきます。

といっても多くは4月のテーマの繰り返しですので、春のバトルロ
ワイアルの勝者はそのまま秋にも残り続け、敗者は新刊をもってリ
ベンジに挑戦してきます。

企画者としては、春の新刊勝負で「いまだ勝敗はつかざるも優劣は
判然とせる」5月の段階で負け組み出版社の編集部に向けて、秋の
逆襲をそそのかしつつ自分の企画を売り込みましょう。

イヤとはいえない事情が彼らにはあります。テーマは「仕事の基本
・原理原則もの」「語学、資格、自己啓発もの」。

<10月>

プロ野球の優勝チームも決まるこのころ、優勝監督関係の本「名将
に学ぶ」的なものが出始めます。

「○○経営者に学ぶ的なもの」もこのあたりに目立つのは、株主総
会が終ってから企画準備すると発行がこのころになるからでしょう。

この種のものは、本人が書いてくれるのが最善ですが、別に他人が
書いても売れますので筆が立つ人にはお奨めです。

<11月>

「確定申告・税金」関係の本は、年々発行が早くなっているので、
この時期に何冊か出始め、月末には第一陣が出揃います。先んずれ
ば人を制す。遅れなば梅も桜に劣るらむ、魁てこそ花も実もある。

というわけで企画の持ち込みは夏場の勝負になりますね。

夏のバカンスに夢中になり、企画を出し損ねてしまっても大丈夫。
敗者復活があります。

同様に出遅れた版元が翌年1月発行をめざしてますので、そういう
ところに9月「いまからでも間に合います」と提案してみましょう。

手帳・カレンダーは10月末あたりから出始めますが、売行きが本
格化するのは11月以降。

<12月>

年末は稼動日が少ない割りに発行点数の多い時期です。

来年こそはちゃんと計画的に行動しようと、多くの人が思い始める
のが年も押し詰まったこの師走12月。

「手帳の使いかた・スケジュールの計画・管理のしかた関連のもの」
などは、そうした人々の気持ちを見透かしたようにこの時期書店店
頭に出揃います。

また、翌年4月に施行される新法があれば、関連の本が売れ始める
のはここからです。

■まとめ

書店で目立つベストセラーは、季節に関係なく売れ続けていますか
ら、本に季節変動はないように見えます。

また、実際季節とは関係ないテーマも数多くありますし、出版社自
体「歳時記」を意識して本をつくっているところは案外少ないと思
います。

学習参考書のように、受験シーズンと入学シーズンという明らかな
季節感は、ビジネス書にはないのです。

だからといってベストセラーだけを追い続け、桁違いの当たり外れ
を繰り返する出版社は現代では生き残れません。

どこも安定した経営をめざし、底堅い数字を求めています。しかし、
底堅い数字の根拠といえば、他社で売れている、前にも売れたから、
くらいしかないのが出版社です。

発行のタイミングを見据え、マーケティングを示唆した企画提案を
することは、編集部にとってもかなり心強いものと映ります。

「歳時記」を意識して企画することは、編集部に出版実行を決心さ
せる後押しになるわけです。

そういうわけでご参考にしていただければ幸甚です。

思いつきで挙げたテーマですので、すべてを網羅したとはいいがた
いですが、いずれにせよ「ものには旬がある」ということで、みな
さまのブレイクのタイミングもやがて訪れることと存じます。

さて、来週は本多は夏休み。

樋笠社長、懇親の・・・じゃなくて渾身の「出版成功したコンサル
タントインタビュー」が登場します。

お楽しみに。

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《編集後記》
ビジネス出版の歳時記とは、意外なテーマでしたね。でもわれわれ
の業界にとっては、シーズンを意識せずにはおれないサイクルで仕
事をしていますし、多少なりとも執筆の参考にしていただければと
思います。来週号のインタビュー、終了したのですが、毎度のこと
ながら「書けない話」も多くて、まとめるのが大変そうです。。。
(発行者:樋笠)


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発行:《株式会社コンサルジェント》http://www.consulgent.co.jp

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