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コンサル出版フォーラム〜本はあなたをメジャーにする!

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コンサル出版フォーラム〜本はあなたをメジャーにする!
第003号【05/02/14】

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《今週のCONTENTS》

1.『現役の大手老舗出版社営業マンに聞く
      〜販売現場の熱い声“こんな著者の本を売りたい!”』

2.今週のおすすめメルマガ「速報ニュース999」

3.相互広告のお願い!

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『現役の大手老舗出版社営業マンに聞く
     〜販売現場の熱い声“こんな著者の本を売りたい!”』

■手厳しい現場の声に本多の古傷がうずく

こんにちは。
業界では、新雑誌の大半がここで消滅するといわれる第3号の発行
となりました。編集兼執筆の本多泰輔(ほんだ たいすけ)です。

前号の予告どおり、現役のビジネス書営業マンに販売現場の本音を
聞きました。

この冬一番の寒気の中、厚手のコートに身を包み、相変わらず律儀
に定刻の五分前に愛想良く現れたAさん。

大手老舗出版社の営業幹部で、業界の営業マンにはめずらしい(?)
落ち着いた人柄と細をうがつ該博な知識で取次、書店の方々からも
信頼厚い人物です。

会社は、ビジネス書の他にも多くの出版物を発行する業界上位の版
元。上位でビジネス書も出している版元といえばそう多くはないの
で、あまり詳しい紹介は出来ません。

詳しく紹介するとまずいくらい鋭く本音を語ってくれました。今さ
らながら現場の声を聞くと、気楽に売れない本を出し続けてきた過
去を思い出し胸が痛みます。

営業の皆さん、書店の皆さん、取次ぎの皆さん、本当にごめんね。

エジプトの神話では、死後、審判の場で生前の行いがてんびんにか
けられるそうですが、出版界のオシリス神がいたら私はまちがいな
く地獄行きです。あっ!だからいま地獄にいるのか。

■どんな著者に出てきて欲しいですか

本多:本づくりは、編集部の仕事とはいえ、いまや営業の意見を無
    視して本はつくれない時代。前回のSさんも言ってましたが、
    販売部数が見込める著者でないといけませんか?

A:「ほう!Sさんがそう言ったの?意外だね。そしたら、私も少
    し踏み込んでお話しましょうか。やはり立場上、組織票とい
    うか、販売数が見える人の本はありがたいですよね。
  
    営業にとって大事なことは売ることだから、ベストセラー著
    者の本ばかり出ればいいに決まってるけど、そんなのは与太
    話でしかない。

   実際、うちがある程度出版界で上位にいられるのも、過去に
    何が売れたからというよりも、良心的な本づくりというか
    (照れ笑い)、世にないテーマの本、面白い企画の本を出し
    続けてきた。たとえ少ししか売れなくてもね。

   そういうことを評価していただいた結果だと思う。だから編
    集部には、あまり日銭を追いかけるような企画ばかり出して
    ほしくない。

   まあ、Sさんも本多さんのために、あえて刺激的なことを言
    ったんでしょう。売れればよいと言うようなタイプじゃない
    からね。

   やはり、面白くて、世にない企画テーマを持った人に本を出
    して欲しい。その上で、いくらか販売部数が見えれば言うこ
    とないんですけどね(苦笑)」

■著者に期待する販売力とは

本多:著者側の販売量ってどのくらいあればいいんですか?

A:「希望を言えば3,000部以上は欲しいですね。まあ、こう
    した数字は版元によっても事情は違うだろうから一般論には
    ならないけど。

   ただ、著者に販売力がなくても、面白くて世にない企画だっ
    たら出すように働きかけますよ。本は著者が売るものではな
    くて、われわれが売るものですから。著者の販売に期待する
    ようじゃあ営業なんていらないでしょ」

本多:年間を通じて講演会やセミナー参加者に何部かずつ買っても
    らうような形でもいいんですか?

A:「いいですよ。ちゃんと守ってもらえば。でも、よく話だけで
    終わっちゃうことがあるんだよね。

   他社の話だけど、重版までしてセミナー販売を期待してたの
    に空振りに終わったなんてことを聞くとやっぱり慎重になり
    ます。その著者けっこう有名人だったらしいよ」

本多:聞いたことあります。その著者よそでもドタキャンで迷惑か
    けてます。

■コマッタ著者はこんな人

A:「業界狭いから、なんでも筒抜けだね。お互いブラックリスト
    に載らないよう気をつけましょう」

本多:Aさんの評判は磐石だから、ちょっとやそっとのスキャンダ
    ルではびくともしないですよ。でも、なんか問題起こした著
    者の本は出さないようにしますか?

A:「他社で問題起こしたケースのことですね。問題の質にもより
    ますね。だいたいそういう情報は営業現場から入ってくるの
    がほとんどだから、書店さんが嫌がることをしたら、まず業
    界全体に広がりますね。
 
    お店に行って自分の本の置き場が悪いだの言う著者がたまに
    いるんですよ。ある意味、熱心さの表れですから、書店さん
    もわりに大目に見てくれるんですが、態度が横柄だったり、
    くどかったりして心証悪くするとするとアウト。

   100%すべての版元営業マンに伝わります。同業者同士、
    けっこう情報交換はしますからね」

本多:自社の問題はどうなんです?

A:「著者も自分の本を出した出版社とは、そんなに問題起こしま
    せんよ。

   本づくりに対する提案というか、クレームは編集部も共同制
    作者ですからある程度受け入れますが、販売に関するという
    か、要するに広告の出稿量や配本に関しての過度な注文はい
    ただけませんね。
 
    いずれもコストに関わることですから。とくに中小出版社に
    とっては、かなりナーバスになる問題だと思います」

■出版社と協力して販促を

本多:著者としても自分の本は気になりますよね。どうすればいい
    んでしょう?

A:「例えば、地方で著者が講師で200人集まるセミナーをやる
    とします。大勢の人が来れば、本もかなり売れますからこち
    らとしても悪い話じゃありません。

   そこまで具体的な話じゃなくても、例えばパブリシティに積
    極的に協力してくれるなど、前向きな提案と共に広告や配本
    についてもお話いただければ、出来る出来ないは別として話
    は円満に進むと思いますよ。

   誤解されるといけないので、あえてつけ加えますが、なにも
    出版社にゴマをする必要などはありません。それはまったく
    ない。つまり、目的を同じくするもの同士、本を売るための
    協調路線でやれればいいわけです。

   自分が書いたからには売れるはずだ、後はしっかり売れ、と
    はっきり言う人はいませんが、どうやらそう思っているらし
    い人はいます。こちらからお願いしているんですから、ある
    意味当然ですが。

   とはいえ、年間300点も新刊があれば、抜群の売れ行きの
    ものは別格ですが、営業も人間のやっていることですから、
    ちょっとしたことで思い入れが違ってくるのは否めない。

   うちはやってませんけど、著者も広告に協力しながら販売促
    進しているとこもあるそうです。

   版元から要求できることではありませんが、広告予算をあま
    りとれない規模の小さなところにとっては、感謝感激でしょ
    う。金額の多寡は問題じゃない。なにより気持ちがありがた
    いですよ」

本多:不幸にして返品の多かった著者はどうですか

A:「返品が多いのは、出版社の企画が悪かったせいですから、著
    者を恨むのは筋違いです。次の企画に生かしていただけばい
    いと思います。

   ただ、2回3回と続けて返品が多い、つまり売れなかったり
    すると少し考えますよね。

   それは、やっぱり著者のせいにするというわけじゃなくて、
    著者と出版社の相性ってのがあるんですよ。うちでは売れな
    くても、同じ著者が、似たようなテーマの本を違う版元から
    出したら売れたということはけっこうあります。

   よそで売れたから、ありがたいことに、うちで再チャレンジ
    してくれたけど、残念ながらまた不発だったこともあります。
    だから、相性というのも案外無視できないことなんです」

■営業が告白する企画の死角

本多:持ち込み企画のタネは出版社の目録から探せ、とSさんが言
    っていたんですが。

A:「そういうことはありますねえ。いま書店さんの棚はテーマご
    とに管理されていますから、棚に自社の本がひとつもないと
    いうのは機会損失している気がします。

   売れないテーマのものもありますが、書店さんが大事にその
    棚を維持してくれている限り、われわれもそれに応えていき
    たいと思います。だから、抜けているテーマがあると編集部
    につくるよう要請しますね。

   ただ、それがあまり売れそうなテーマでない場合、編集はい
    やがりますけどね。本人の成績に影響しますから」

本多:なるほど。ねらい目だけど、企画テーマにはひと工夫が必要
    だと。

A:「編集からすればそうでしょう。いままで売れなかったものと
    同じものなら、結果が見えているからつくりたくありません
    よね。編集担当としては動きの地味なものよりヒットをねら
    いたいんだよ」

■ベストセラーを追っかける企画

本多:その他、欲しい企画テーマというのはどんなものですか?

A:「ビジネス書の場合、他社が先行したテーマでも、後から追い
    つくことも、場合によっては追い抜くことも不可能ではない。

   だからスタートで売れ行きのよい本があれば、すぐに同様の
    テーマで出したいですよね。

   実際は、営業から編集へ後追いの要求をしても、著者を探す
    ところから始まるから、急いでも4ヶ月後の発行になる。こ
    の期間をせめて2ヶ月くらいに縮めることが出来れば」

本多:このメルマガの延長線上で【編集部企画会議室】というのを
    リンクさせようと考えているんです。

   つまり、Aさんのところが求めている企画テーマを「室内」
    に掲げ、著者の名乗りを上げてくれる人々を募るのです。

A:「オーディションというか、入札みたいだね。でも売れ行きの
    いい企画は、どこも注目しているから、結局横一線になるん
    じゃないの。【編集部企画室】はだれでも入れるんでしょう」

本多:一応メンバーオンリーですが、ネットですからね。徹底した
    制限はできません。

   でもあらかじめ著者に専門分野と企画テーマ、原稿のあるな
    しを登録しておいてもらえば、登録者の中から、適性の高い
    方に個々オファーをかけることも出来ます。これはクローズ
    ですよ。

A:「ふむ。そういう具合にうちを優遇してくれるのであればいい
    ですね。とにかく速い対応が重要なんです。期待しておりま
    すよ」

■ロングセラーを掘り起こせ

本多:そのほかでは、どこに目をつければいいんでしょう?

A:「棚でよく回転する本ですね。あるジャンルでは、点数を増や
    したいというものもありますし、リニューアルしたいものも
    あります。

   古典ものでもビジネス書は、例えば『孫子の兵法』にしても
    その時々に応じた解説を付けていますので、重版のたびに改
    訂するだけでは、どうしても古くさくなってしまうんです。

   だからといって新刊でやるとなるとコストもかかるんで、実
    行するまでには決心が要ります。それでも市場から退場させ
    られるよりはリニューアルを選びますね」

■過当競争時代の出版界

本多:Aさんのところでは、ビジネス書の新刊発行点数は年間どの
    くらいなんですか。

A:「単行本の新刊だけならは300点くらいでしょう。その他の
    ものを加えるとちょっと見当がつきません」

本多:その他というのは文庫とか新書ですか。

A:「いや、そのへんをいうと覆面にならないから・・・」

本多:すいません。つまり、Aさんが捕捉している新刊の数が毎年
    300点超だということですね。それでその年間300点の
    うち、いったい市場(書店の売り場)に残るのはどのくらい
    なんですか?

A:「当社の場合でいうと、3年たって残っているのが半分くらい
    かな」

本多:3年間生存率50%?ずいぶん多いですね。

A:「多い方だと思います。もちろん新刊じゃないから、棚挿し
    (背表紙を見せる陳列)で一冊か二冊くらいずつお店にある
    ということですけど。

   偉そうに聞こえるかもしれないけど、やはり当社に対する書
    店さんの信頼が背景にあると思います。

   つまり、月に一冊しか売れない本を何種類も置けないですか
    ら、どれも売れ行きに変わりがなければ、どこどこ社の本を
    置いておけとなるのです。

   こうしたことはのれんの力ですが、大きなことです。お店に
    ない本は売れないですから」

■大量新刊発行のジレンマ

本多:現在、7万点くらいの新刊本が出てるわけですが・・・

A:「ビジネス書も増えましたよね。単行本だけじゃなくて、文庫、
    新書もかなりの数ですし、文芸書の老舗からもビジネス系の
    テーマで新刊が出てきています。

   そうすると、書店さんの売り場面積は限りがあるわけですか
    ら、新刊でも動きの鈍いものはすぐ棚挿しに移し、そのため
    のスペースは棚の在庫を返品することでつくるという繰り返
    しになります。

   すると営業としても、長く売れるものより足の速いものねら
    いで、編集部に要求しますので、落ち着いた本づくりはでき
    ませんね。出版界全体の傾向ですが、新刊重視の傾向が強い。

   一方、読者はなにも新刊だけを求めて書店さんに足を運ぶわ
    けではないので、欲しい本がない、となる。欲しい本は版元
    の流通倉庫に在庫として断裁処分を待っている、などという
    憂鬱な状況がありますね」

本多:経営的にもしんどいですね。売れない本ばかりつくってた私
    が辞めるとき会社が引き止めたのが不思議です。

A:「周りの目もあるからね(笑い)。それに売れたものもあるじ
    ゃない。ともかく、経営的には新刊が増えれば、どうしても
    返品も増えますからね。コスト高になります。

   『ハリーポッター』のように出せば売れるという本や、50
    万部、100万部を超えるスーパーベストセラーが出ないと、
    従来の流通に頼る版元の経営は苦しいですよ」

■新しい流通に応じた本づくり

本多:新しい流通ルートはあるんですか?

A:「ネット書店での量が増えてます。まだまだ規模はリアルの比
    ではないですが、さっき言ったような版元の倉庫で眠ってる
    ような商品でも購入可能ですから、リアルの書店さんの弱み
    をカバーするような存在でしょうか。立ち読みもできません
    し、万引きの心配もない」

本多:立ち読みできないと、買うときの決心はどうやってつけるん
    ですかね。

A:「目次や紹介文はついてますから、判断の目安にはなるようで
    す。うちでは、ネット書店の扱い量は毎年伸び続け、もうす
    ぐ全体の10%に届く勢いです。ネット書店向きの本づくり
    も必要になるでしょう。

   本多さんとこもこうしてネットで仕事してるんだから、いい
    ノウハウお持ちなんでしょう。すこし協力してくださいよ」

本多:いや、ノウハウないんですよ。コンビニのルートはどうなん
    ですか?

A:「文庫、コミック、ゲーム攻略本などは、シェアが大きいんじ
    ゃないですか。これも他社の例だけど、例えばパチンコ雑誌
    は正常ルートよりコンビニのほうがウエィトが高いというよ
    うなことも聞きます。

   文庫も正常ルートに流す部数よりも、コンビニルートに流れ
    る部数の方が倍以上大きいというものがあります。

   ビジネス書がどこまでコンビニで売れるか、まだまだ疑問で
    すが、すでにトライしている版元さんもあるやに聞いており
    ますし、この分野も注目しておく必要があると思っています」

■まとめ「明日(の出版)のために」・・・その2.

〜販売現場が求めている著者〜

1.面白くて世にない企画を持っている人
2.出版社と協調しながら販売に協力してくれる人
3.出版社との相性がよい人
4.タイミングのよい企画をすばやく仕上げてくれる人
5.棚で抜けてるテーマを補ってくれる人
6.売れ行き良好書の拡大、リニューアルをしてくれる人
7.ネット販売等、新流通対応の本づくりができる人

次回は、実際に著書を出されたコンサルタントの方に、ご自身の出
版体験を語っていただきます。お楽しみに。

《バックナンバーはこちら》
http://www.consulgent.co.jp/book-backno.htm

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《編集後記》
第3号、いかがでしたか?創刊号から相当、リキを入れています。
毎号、読み応えのある記事を提供していきますので応援して下さい。
ぜひ編集長・本多さんへのお便りやご意見も、お待ちしています!

次回は、ちょっと趣向を変えて、出版に成功したコンサルタントの
インタビューをお届けします。

ゲストはマーケッター、法律関係ビジネス、通販大家さんと多方面
に活躍する金森重樹氏。この2月には、あの幻の名著が監訳本とし
て出版されます。私も予約しました。楽しみです!(発行者:樋笠)

『ハイパワー・マーケティング』
(ジェイ・エイブラハム著 金森重樹監訳)
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